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はらさんとの出会いは2017年5月、ピアニスト葭葉愛子と大阪の高槻JK's BIRDさんに出演させていただいた時でした。 はらまいこ この頃、ピアニスト佐山雅弘さんのニュートリオB'Ridgeが発足、初回の新宿Pit Inn公演、そして二回目のBlues Alley Japan公演の後でツアーが決定していた折で、B'Ridgeの産みの親でデザイナー/プロデューサー/アジテーターである三木克弘さんを高槻に呼びつけてこのB'Ridgeを今後どうしていこうか、いろいろ話し合っている最中でした。 三木さんは常に直感的で、それが吉と出る場合は何倍もの効果を発揮するようなとても不思議な力を持っていました。 葭葉から紹介されたフォトグラファーはらまいこさんに三木さんは(いつものように)直感的に?直後6月に予定されていた佐山雅弘ニュートリオB'Ridgeの名阪京ツアーの大阪Mister Kelly's公演の撮影依頼をしました。 このツアーでは佐山さんの体調が優れず、苦渋の選択の末、名古屋公演は中止、大阪京都公演はドラマー福森康くんと私とのデュオにゲストを加える形で開催することとなりました。 この時私はものもらいを拗らせていて、京都在住のシンガーで某形成美容外科の先生であるJさんに飛び込みで切開していただいたり… そしてゲスト出演を快諾してくださったボーカリスト、ウィリアムス浩子さんとコードレスのトリオのライブが開催されました。 この時のはらさんの写真が私と三木さんが2018年頭に予定されていたB'Ridgeのレコーディングのドキュメントの撮影をはらさんにオファーする決定打になりました。 はらさんは静かに、存在感を消し、 それでいてカメラを最大限に活かしてクールさと穏やかさを同居させるような、 ライブやレコーディングから日が経つごとに鮮明な景色をより想い出させてくれるような、 心に留まる写真と映像を撮影してくれました。 B'Ridgeのジャケット、レコーディング風景、そしてMVは彼女が記録してくれたものです。 そして2018年9月、佐山雅弘さんの最後のライブとなったBlues Alley Japanでも撮影してくださいました。 私のブログ「佐山雅弘さん」 https://orioriori.exblog.jp/29850353/ FFⅦのクラウド・ストライフが自身よりも大きな剣を操るように、 幽遊白書の武威が巨大な斧を軽々振り回すように、 小柄なとても柔らかい印象の女性がより大きなものを捉えるような錯覚、 そのギャップと納品前後の丁寧なやりとりに心を掴まれました。 B'Ridgeレコーディング中にもまだ公にしていない写真、映像があります。 そんな彼女が2020年【AU(あう)+photo】というプロジェクトを始めました。 https://www.maicohara.com/auplusphoto 以下、はらさんの【AU(あう)+photo】についての引用です。 ------------------ レコーディング風景の撮影をさせてもらった、2018年。 旋律は言葉のようで、リズムは心拍のようで、コードは感情のようで.. 「 音が産まれてく 」 そう感じてやまない瞬間瞬間を撮影しながら、 身体も頭も心も.. 自分自身の中の全てのモノが、 喜びに満ち溢れていることを実感しました。 「 こんな感動をズット撮影していきたい 」 「 音楽と写真を繋げていきたい 」 「 待ってるだけではなく自分からも逢いにいきたい 」 そんな想いが次第に芽生えていき、 2020年【AU(あう)+photo】をスタートしました。 逢って感じたままに撮影をして、 心に残った1枚の写真。 アーティストが生み出す、 音・想い・空気.. その全てを感じてもらえたら嬉しいです。 ------------------ はらさんの想いを表したとても素敵なプロジェクトです。 そして2020年7月、新型コロナウィルスの影響により自粛が余儀なくされた中で快く私の来阪を企画してくださった大阪の名店Mister Kelly'sでの葭葉愛子とのライブを撮影していただき、【AU(あう)+photo】の一つとしてご紹介くださいました。 https://www.maicohara.com/auplusphoto002 故人である二人、佐山雅弘さんと三木克弘さんとの縁が脈々と生きています。 その縁が再びいろいろな形になっていきます。 はらさんの写真に何かを感じる方、彼女に撮影オファーをしてください。 丁寧に大事に取り組んでくださいます。 多くの人が彼女の写真と彼女の人柄に触れてよりよいスパイラルが生まれますように。
by orihararyouji
| 2020-08-03 12:33
| COLUMN
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