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濱瀬元彦氏をご存知でしょうか? 僕が初めてベーシスト濱瀬元彦氏の演奏を聴いたのは、 20歳の頃でしょうか、フレットレスベース奏者として生きることを決め、フレットレスベースの音源ばかりを探していた頃でした(こんな音源探しは音楽家、演奏家としてはとてもつまらない、そして余りに身勝手な行為のためオススメしませんが)。 濱瀬元彦氏の音源を探していて、みつけたのが鈴木勲さんの76年作品"アコの夢"でした。 (この頃、後に鈴木勲さんのバンドに加入するとは夢にも思いませんでしたが) ※鈴木勲さんについて書いたコラム JJazz.net/わたしとOMA SOUND Vol.1/フレットレスベース奏者・織原良次 76年というと濱瀬元彦氏はジャコ・パストリアスに感化される前?のようで、フレットレスベースの音源を探していたのにアップライトやスラップをプレイしていて「しまった!」と思ったわけですが… 大学のジャズ研(東洋大学軽音ジャズサニー)の先輩プロベーシスト西川輝正さんの持っていたいくつかの濱瀬元彦氏のフレットレスベース演奏音源(清水靖晃ts笹路正徳pf山木秀夫dsのジャズグループ"Jazz"のスタジオ盤LPとライブ盤)をキッカケに、濱瀬元彦氏のリーダー作、関連作、書籍、インタビュー記事、インタビュアーとして関わった記事(代表的なのはJazzLife誌のジャコ・パストリアスへのインタビュー)を集め始めました。 ちなみに一般にディスコグラフィや著作とあるものは全て手元にありますが、 最近手に入れた貴重なものは濱瀬氏が代表を勤める株式会社ラング(Lung)という音楽教室の教材でVHSしかない『ビデオ(Electric Bassのための)基礎演奏技術論(92')』です。 もちろんデータ化してiPhoneに常備(非営利個人的用途)しています。 ※『New Method For Electric Bass(91")』という同じ教材?のみ未入手。 というわけで、 濱瀬元彦氏はライブは復帰後のバンドを3度観て、ご挨拶は2回ほどの面識で一方的にファン?ですが、 タレントとしてもその強烈なキャラクターにずっと注目してきたわけです。 そんな中、ずっと気になっていた濱瀬元彦氏の音源の入ったコンピレーションアルバムがありました。 尾島由郎氏監修のコンピレーション、「エクイップメント」です。 「EQUIPMENT」 NEWSIC (Produced by Spiral/WACOAL ART CENTER1992) 濱瀬元彦氏の代表作「樹木の音階」から数曲収録されているのですが、当時の日本のアンビエントシーンの代表的コンピレーションだそうで、気にはなっていたのですが…某オークションなどでも定価の3倍近い値段で取引されていたので手に入れずにいたところ… なんと成城学園のCafe BEULMANSマスター吉岡さんが持っていたのです! しかも偶然Cafe BEULMANSに立ち寄った日は尾島由郎氏と柴野さつき氏の「Caresse」(1994')の再現ライブの日(演奏後)だったのです! 「Caresse」(1994') ------ ※私は尾島由郎氏、柴野さつき氏についてはあまり存じ上げず… Cafe BEULMANS吉岡さんにいろいろご教示いただきまして… この「Caresse」というのはアンビエントシーンの国際的名盤だそうです。 ----- ※私はBGA(BackGroundAmbient)透明な家具という音像表現を活動の一端にしていますが、衝動的(平たく言えば適当に…いや、色々な意味はあるのですが、エリック・サティは関係ありません…)命名、発想したものでして、アンビエントシーンやその音楽、ミュージシャン、歴史、関連に詳しいわけではありません。 ----- そうこうしていたら、このコンピレーションアルバムが出てきたのです! びっくりしました! しかもマスター吉岡さんは当時のシーンを体感していたそうで、貴重なお話を聞くことができました。 あまりに唐突にこういったことが起こったのでつい書いてしまいました。 ちなみに濱瀬元彦氏のポール・トルトゥリエ著『現代チェロ奏法』に出会ったことをきっかけに書かれた『フレットレス・ベース奏法(80')』は、自分のフレットレス・ベース奏法の基礎練の礎になっていまして、今でも誰も越えることのできないフレットレス・ベース、エレクトリック・ベースの奏法解体に言及した世界初の名著です。 1980年にして右手オルタネイトの重要性を強調。 オクターブ5連などに言及。 熱い前書き。 目次。 エレクトリック・ベースででるハーモニクスの全てが載っていたり、エレクトリック・ベースの基礎的な奏法についてかなり詳しく解説されています。 世界でも類稀な内容となっています。 ※ちなみに濱瀬元彦氏の著作は他のものも目を通しましたが、私の関心は残念ながらこの処女作のみです。 エレクトリック・ベースは歴史が浅いわけですが、既にいろいろな表現や奏法がなされています。 乱立した奏法と発想が面白い楽器でもあり、 奏法に正解のない(決まった、もしくは正しいとされる奏法がない)このエレクトリック・ベースが愛おしくてたまらないわけですが、 そんな中、さも歴史ある楽器のような奏法を飛び級で確立したジャコ・パストリアスのトニー奏法(ジャコの洗礼名アンソニーから勝手に命名)を追求する私にとって、 奏法を定め、個人的正解を導いていくような発想のこの本は自分のベースへの取り組み方の大きな要素になっています。 'ジャコ奏法' というと、間違った認識や、適当な奏法レビューが巷に溢れていて、この言葉を聞いたときに正しい(ジャコが編み出した、弾いていた、という事実からして正解は確固たるものがあるのですが)'ジャコ奏法'というものが連想されない、という理由から、 現代、多くの情報がある今だからこそ追求できる事実的なジャコ・パストリアス奏法レビューを確立しませんか? ということで、改めて'トニー奏法'という言葉を提唱してみています。 事実、濱瀬元彦氏の発言、音楽、独自理論、演奏、奏法には賛否両論ありますが、 80年当時にジャコ・パストリアスの演奏に感銘を受け、 真摯にその奏法を追求した氏の姿勢に、 敬意を禁じ得ません。 ※追記(2016年12/21) 『New Method For Electric Bass(91")』を手に入れました。 濱瀬氏の熱い前書き! 目を通す時間と情熱がなく、中身はまだ未チェック。 また改めてご報告します。 とりあえず濱瀬氏グッズ、コンプリート!!!
by orihararyouji
| 2015-11-24 10:33
| Jaco
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